未熟児と低体重児・早産児の違い
毎年流行するかぜなどの感染症ですが、その原因となる数多くのウイルスのなかで乳幼児が重症化しやすいもののひとつがRSウイルスです。
その感染力は、ほとんどの子どもが2歳までに一度はRSウイルスに感染するといわれているほどです。
RSウイルスは大人が感染すると鼻かぜ程度ですみ、赤ちゃんが感染した場合も通常は38〜39度の発熱や鼻水、せきなど普通のかぜの症状が出て、8〜15日くらいで治ります。
ところが、症状が悪化すると細気管支炎や肺炎など重症化することがあり、さらに呼吸困難などにより入院が必要になる場合があります。
入院が必要となる子どもの大部分は、生後6ヵ月未満の赤ちゃんです。また、早産児は、早く産まれてきた分、ママから受け取る抗体も少なく、また呼吸器の機能が未発達なため、重症化する危険性が高くなります。
生まれつき心臓や呼吸器に病気を持っている赤ちゃんも、同様に注意が必要です。