先輩ママたちのTalk&Talk 第2回

6名の早産児ちゃんのママに、妊娠から出産までのことや育児の悩みなどについて語り合っていただきました。当事者同士だからこそお互いに共感できることも多く、たくさんの貴重なお話を聞くことができました。

参加者紹介(年齢等は、座談会当日のものです)

  • ゆめさきママさん
    ゆめちゃん/さきちゃん(3歳)のママ
    32週で出産

    生まれた時の身長35.2cm/39.8cm、生まれた時の体重1104g/1570g。「一卵性の双子です。2歳過ぎ頃から、二人で良く遊ぶようになりました。私がイライラしていると気をつかってくれる、やさしい子ども達です」

  • 大塚明子さん
    悠一郎くん(1歳5ヵ月)のママ
    25週で出産

    生まれた時の身長33.5cm、生まれた時の体重1020g。「寝つきがちょっと悪い息子。背中にスイッチが入っているようで、寝かせようとすると大泣き。でも寝起きはすっきりです(笑)」

  • あいさん
    きなちゃん(8カ月)のママ
    35週で出産

    41.5cm、生まれた時の体重2234g。「娘は最近良く笑うようになりました。知らない人にもニコニコしてこちらが心配になるくらいです」

  • 曽我彩子さん
    渚ちゃん(2歳)のママ
    23週6日で出産

    生まれた時の身長30cm、生まれた時の体重571g。「皆から心配されましたがすくすく育っています。とにかく元気で外では常に娘をおいかけています。よく動くせいか、夜も良く寝て昼寝もするので、その時にのんびりしています」

  • ようこさん
    しほちゃん(1歳11ヵ月)のママ
    36週で出産

    生まれた時の身長43cm、生まれた時の体重1890g。「周りを良くみていて気配り上手な娘です。頑固な所もありますが、お兄ちゃんの探し物を手伝ってあげるなどやさしい面もあります」

  • ゆーくんママさん
    ゆーくん(6ヵ月)のママ
    32週で出産

    生まれた時の身長不明、生まれた時の体重2176g。「夜授乳すると9割がた朝までぐっすり。おだやかで手のかからない息子です。ただただかわいいですね」

出産直後は赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱい

はじめに、妊娠から出産までのことや出産直後のお気持ちを聞かせてください。

  • ようこさん

    妊娠中、「子宮頚管が短いので早産になるかもしれません。なるべく安静にしていてください」と産婦人科の先生から言われていたのですが、上の子の出産が順調だったので「きっと大丈夫」と油断していました。いただいたはり止めの薬を飲みながらも仕事で忙しくしていたら、36週で出産。「妊娠中の自分の行いが早産を招いたのかもしれない」と、自分を責めました。

  • あいさん

    私も出産直後は赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。妊娠初期は切迫流産だったのですが安定期に入って開放的な気持ちになり、バイトも始めて動き回っていたら、7ヵ月の検診の時に子宮頚管が短くなっているといわれ、「自宅で絶対安静で過ごすように」と言われてしまったんです。体調は悪くなかったですし、しばらく安静にしていたら落ち着いてきたので、先生の許可を得てマタニティヨガをやっていたのですが、35週で破水。「私が勝手に動き回り過ぎたせいで赤ちゃんが早く生まれてしまったのかな……」と、妊娠中の行動を後悔しました。

  • 曽我彩子さん

    私は10週の時に切迫流産で1週間入院しました。その後安定期に入ったと思ったら、21週の時に破水らしき兆候があり再入院。子宮口が3cm開いていていつ生まれてきてもおかしくない状態になってしまったのですが、何とか23週までもち、571gで出産しました。先生から「より高いレベルの処置が受けられる病院に転院することもできますが、それでも22週で出生体重が500g以下の赤ちゃんは重い障がいが残る可能性も高いし、亡くなってしまう場合もあります。」と言われました。
    「障がいがあってもあきらめない。産みたい」という私の思いと、「そうはいっても、産んだらゴールではないことを考えて判断しなくてはいけないのでは……?」と心配する家族の思いが交錯したこともありました。

  • 大塚明子さん

    私は22週の時に切迫早産で緊急入院して24時間点滴生活が始まり、トイレ以外はすべてベッドの上で過ごしました。もともと健康体だったのに妊娠を機に妊娠糖尿病にかかりました。血糖値が上がらないよう食事を1日6回に分けて食べていたのですが良くならず、インシュリン注射を打ちながらの入院生活でした。25週の時、赤ちゃんがおりてきているのに加え、へその緒が巻き付いて危険な状態ということで、急きょ帝王切開になりました。妊娠から出産まで、今思い出してもハプニングの連続でした。

  • ゆーくんママさん

    私も大塚さんと同じように24週から入院し、24時間点滴生活が続きました。出産準備を全くしていなかったので、先生に頼みこんで自宅に帰らせてもらう日が決まったのですが、帰宅予定日直前の32週の時にまさかの破水。緊急帝王切開で、気づいたら赤ちゃんが生まれていました。あっという間のできごとで、自分のこととは思えなかったというのが実感です。体重は2176gで、「今は元気だけど、この先何が起こるかわからないからがんばってね」と助産師さんから言われたとき、初めて「これから大変なことがたくさんやってくるんだ……」と呆然としました。

  • ゆめさきママさん

    私は双子を妊娠し、切迫早産で24時間点滴の日々を3ヵ月過ごした後、32週で出産しました。体力の低下から出産時は母子ともに危険な状態で、私の心臓も一瞬止まってしまい、赤ちゃんも仮死状態で生まれました。出産の時の記憶がなく、集中治療室で赤ちゃんが無事に生まれたことを知りました。妊娠中から先生に「生まれてから障がいが出るかもしれない」「小さい赤ちゃんのほうが、おなかの中で亡くなってしまうかもしれない」などと言われました。元気に生まれてきてくれてほっとしたのと同時に、「こんなに小さい赤ちゃん2人を育てられるのだろうか……」と、喜びよりも不安のほうが大きかったです。

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