未熟児と低体重児・早産児の違い

「未熟児」の本来の意味は「身体の機能が未熟な(成熟していない)状態で生まれた赤ちゃん」のことですが、かつて小さく生まれた(2500g以下)赤ちゃんのことを「未熟児」と呼んでいた時期がありました。
しかし、小さく生まれた赤ちゃんでも身体の機能に問題がなかったり、反対に2500gを超える赤ちゃんでも身体の機能が未熟であったりすることがあるた め、出生体重だけではなく、ママのお腹のなかにいた期間(在胎週数)や妊娠期間に対する発育状況(体重)によって分類されるようになりました。
産婦人科や新生児科、小児科のお医者さんはこれらの分類を目安に赤ちゃんへの対策を考えています。

RSウイルス感染症の重症化を抑えるお薬の投与対象となる赤ちゃん

RSウイルス感染流行初期において

  • お母さんのお腹の中にいた期間が28週以下

    生後12ヵ月以下のお子さん

  • お母さんのお腹の中にいた期間が29〜35週

    生後6ヵ月以下のお子さん

  • 過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた

    生後24ヵ月以下のお子さん

  • 血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)がある

    生後24ヵ月以下のお子さん

  • 免疫不全がある

    生後24ヵ月以下のお子さん

  • ダウン症候群がある

    生後24ヵ月以下のお子さん

  • ※投与開始時に、上記の条件に当てはまっていれば、シーズン中に月齢条件を超えても健康保険は適用されます。
    RSウイルスの流行期間中は、継続して注射をうけましょう。
  • ※RSウイルスは、1年中存在しますが、特に10月ごろから流行開始時期といわれています。
  • ※上記の条件に当てはまっていても、医師の診察・診断によっては、注射を投与しない場合があります。まず、医師の指示に従ってください。

RSウイルス感染症の重症化を抑えるお薬の投与費用

RSウイルス感染症の重症化を抑えるお薬の投与費用は体重によって異なります。1回約156,000円×約5〜7ヵ月分(RSウイルスの流行期間)かかりますが、投与対象となっているお子さんは健康保険が適用されます。(2014年4月現在)
健康保険が適用されると、2割の自己負担、さらに乳児医療の適用がある場合は、ほとんど無料で注射を受けられます。
ただし、地域によって健康保険制度に差があり、投与時にそのまま保険が適用される場合や、一時的に費用の一部を立て替え、2〜3ヵ月後に立て替え費用分が戻ってくる場合などがあります。
投与の前に一度、医療機関に問い合わせてみましょう。

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